清羽亭の景
詫び茶を大成した千利休は、露地のしつらいについて、「樫の葉の もみぢぬからに ちりつもる奥山寺の 道のさびしさ」この一首にて心得よともうされたといいます。清羽亭の露地はこの伝統的な作法を踏襲しており、梅見門を境に景色を持たない外露地と幽玄の趣がある内露地とに区別された二重露地の構成になっています。
外露地
濃い緑に囲まれ、延段とそれに続く飛び石の配置は奥山への道のりを暗示しています。質素な梅見門をくぐると内露地です。
内露地
広くはありませんが深山(みやま)の静けさを感じる景色です。さらにその奥に川の流れが木の隙間に見えるのも興趣を高めています。