渓谷の景
深い渓谷にたどり着いた流れは急流となり、巨石、奇石をぬって大きな淵をつくりながら、木曽川となって下っていきます。渓谷に降る雨は岩肌を濡らし、渓流をおおう木々の枝に降りかかります。五月雨どきは、荒々しい景色をしっとり包み込みます。雨の渓谷の風情も見所の一つです。
流れ
自然の恵みを含んだ水は流域の木々の葉を茂らせその葉は夏の間太陽の光を浴び養分を蓄えます。秋の深まりとともに赤や黄色に渓谷を錦に染め上げます。上流から下流へとさまざまな表情を見せる流れ、源流から渓流、渓谷へ続き、上流部は荒々しい石組み、徐々になだらかな石組みに変化し、川幅も徐々に広がりやがて大河となります。
寝覚ノ床
現在の長野県木曽郡上松町のあたりを 龍宮城から戻った浦島太郎が玉手箱を開けたところ、たちまち300歳の老翁の姿に変わり、 「ああ、今までの事は夢だったのか」と目覚めたことから、この地を寝覚めといい、床を敷いたような岩を見て、人々は寝覚の床と呼ぶようになりました。
利休梅
春、木曽橋のそばに白い花を見つけることができる。「利休梅」千利休が愛した茶花である。この可憐さが利休好みだったのかも。
枝形石
絶妙な石組みを見ることができます。