滝の景
御嶽山に降りそそいだ雨の一部は伏流水となり地中深くしみこみます。又地上の雨は一筋の流れとなり、木曽五木(ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、ネズコ、アスナロ)の森林地帯では多くの支流を従え、大きな流れとなり豪快な滝を創り、渓谷へと一気に下っていきます。火山の特長である幾重にも重なった溶岩の間には伏流水が蓄えられ、やがて伏流水が地上に湧き出てくる。何本の細い糸状となってやさしい美しい滝となり渓谷に流れ込んでいくのです。
雄滝
4段で水が落ちてくる豪快な滝。上段の2段は見えないが、これが想像力と滝に奥深さを与えている。木々を引き裂いて落ちる滝の前に一本の山桜がある。滝を見え隠れさせ絶妙な役割を果たしている。滝見四阿に腰掛けて緑の枝葉越しに見える滝の奥深さ、清涼感そして水のはじける音に醸し出される奥山の雰囲気を感じてほしい。
雌滝
思いがけないところから流れ落ちる雌滝、沢を表現した岩組みの妙が味わえるその沢から低い段差をやさしく水が落ちる。木々の間からひっそりと落ちる滝。
鯉魚石
今にも滝を昇らんとする鯉の姿が、鯉は滝を昇り龍となる。